近視とは
〈近視とは〉
正常の眼では、遠方からくる平行光線は水晶体で調節しなくても、網膜上にきちんと像を結びます。ところが、近視では、平行光線は網膜上ではなくその前方に像を結ぶように光が屈折します。それで網膜上では像が不鮮明となる、つまり遠くがよく見えないのです。
〈なぜ近視になるのでしょうか〉
近くを見るときには水晶体をふくらませるのですが、近くを見つづけてばかりいると水晶体のふくらんだ状態が通常の状態となり、屈折が増強し、近視は進行します。
また、近くを見つづけると近くをみるのにみあった形で眼球そのものも成長しますので、これまた近視を進行させます。近視はこのようにして作られますから、日常生活での注意が必要です。
〈近視の予防について〉
大切なことは、日常生活の中で正しく見る訓練、つまり、〈眼の運動〉をすることです。
本やスマホやテレビを見ることは、眼を一定の状態に定着させることになり、いわば〈凝り〉の状態をひきおこします。
そこで、次の点に注意してテレビや本を見ることと、その後での運動が大切です。
①テレビやスマホや本は近づけすぎずに正しい距離でみること(背筋を伸ばして)
②同じ距離で長く見つづけないこと
人間の身体は、まともに成長するには全体的な運動を必要としますが、眼も同様です。
〈眼の運動〉とは、近くを見たりと遠くを見たりの運動に加え、眼をつむったり、眼をなでたりの軽いマッサージや、顔を洗ったりして眼の周囲の筋を動かすことなどです。
さらに眼のまともな成長にとってもバランスの良い食事が大切です。
遠視とは
〈遠視とは〉
正常の眼では、遠方からくる平行光線は水晶体で調節しなくても、網膜上にきちんと像をむすびます。ところが、遠視は、網膜上ではなくその後方に像を結ぶように光が屈折します。それで網膜上では像が不鮮明となる、つまりよく見えないのです。
一般に、近くの物を見るときほど像を結ぶ距離が長いので、遠視のばあいは鮮明な像が網膜からますます遠ざかってしまいます。よく、遠視は〈遠くがよく見える状態〉と思われがちですが、これは誤りで、遠視とは〈遠くよりも近いところがより見えない状態〉なのです。
〈なぜ遠視になるのでしょうか〉
遠視になるのは、次のどちらかです。
(1)角膜および水晶体そのものの屈折が弱い場合
(2)眼球自体が小さく、網膜までの距離(眼軸)が短い場合
なぜそうなるのかは、眼球の成長過程をみなければなりません。
眼球は、生まれた時は小さく、次第に大きく発育します。したがって、幼いときほど眼軸が短く、遠視の傾向にあるといえます。
しかし、通常は幼くても遠視にならないのは、角膜・水晶体の屈折が幼いほど大きく、ちょうどバランスがとれているからです。それが何らかの原因(不適切な見方、栄養のアンバランスなど)で、眼球の発育のバランスが崩れると遠視になります。
〈遠視の眼にメガネは必要でしょうか〉
遠視の子供の眼は、鮮明に見ようとするために水晶体を極力ふくらませることになります。それが毛様体筋の疲労を激しくする場合と、どのように努力しても鮮明に見えない場合には、メガネが必要です。
しかし、軽度の遠視で、ふだん水晶体の調節に疲労を感じることなく物が見えるようであれば、遠視であってもメガネを使用する必要はありません。
また、成人の場合には、年をとるほどに水晶体がふくらみにくくなるため、毛様体筋の疲労が激しく、頭痛や肩こりの原因にもなりますので、遠視のメガネが必要です。
弱 視 と は
〈弱視とは何か〉
人間は、すべての部位がそうであるように、生まれた時から眼としてきちんと見えるのでなく、物を見る運動を続けることによってしだいに発育し、通常六歳頃になってようやく1.0の視力に育ちます。
それだけに、乳幼児の時期に発育させるような刺激があまりないと、つまり物を見る運動がすくないと、視力もそれに応じて未発育となりやすいのです。これが弱視です。眼底の黄班部に焦点が結ばれないと視力は発育しません。
〈弱視の種類>
(1)光線遮断弱視
生まれながらに強い白内障や角膜混濁があると、光がさえぎられて網膜に届かず、視力は発育しません。幼児期に眼帯を長くかけ続けて弱視になった例もあります。1歳未満の幼児では、わずか一週間の眼帯装用で弱視になったとの報告もあります。
(2)斜視弱視
斜視は、両眼の視線が見る対象に集中しない状態であり、外見上はどちらかの眼球が内側か外側、あるいは上か下かにかたよります。
斜視で問題なのは、両眼で物を見るのが大変困難なことです。これは、両眼で物を見ようとすると二つに見えてしまうからで、そのため、どうしても対象を片方の眼(偏位してない方の眼)だけで見るようになります。このように、片目だけを使用してしまうため使用しない方の眼の視力が育たず、いわゆる〈弱視〉になってしまいます。
(3)遠視性弱視
弱視のなかで最も多いのが遠視性弱視(屈折性弱視)です。幼児期に何らかの原因(不適切な見方、栄養のアンバランスなど)で、眼球の発育が崩れると遠視になります。
遠視は、光が網膜上ではなく、その後方に像を結ぶように屈折します。このため、網膜上の像が不鮮明となり、その度合いに応じて視力も未発育となり、弱視になります。弱視の程度としては最も軽度なものですが、早期発見による眼鏡装用が大切です。
なお、近視の場合には、遠方は良く見えなくても近ずけば見える(網膜に焦点を結ぶ)ため、視力は発育し弱視にはなりません。
〈弱視の治療〉
人間は、頭も身体も発育させるべき時期にきちんと発育させておかないと、取り返しのつかないことになります。眼といえども例外ではなく、弱視の疑いがあればなるべく早く医師の診察を受けましょう。幼児の視力にとって、遠視はまさに大敵です。できるだけ早く(三~四歳までに)発見して、メガネをかけて網膜に像を結ばせて、視力を発育させる必要があります。
時期が遅れてしまうと視力は向上しなくなります。
スマホで内斜視多発
「内斜視とは>
右眼か左眼かどちらかの視線が、内側に向かっている状態です。両眼が外に動くことが出来ない場合には、
両岸が内側により、顔をどちらかに廻して、どちらかの眼で見ています(日本斜視弱視学会より)。
最近、短期間のうちに片方の眼が内側に余って寄って左右の目の視線がずれる「急性内斜視」子供や若者の間で多発しているおそれがある。スマートフォンなどの長時間使用が影響している可能性があるという。
<予防と治療>
佐藤美穂教授(日本弱視斜視学会理事長)は、「誰でも旧制内斜視になり得る。画面から距離を置く、連続して見毒続けないなどきをつけたほうがいい」と話す。治療は、スマホの長時間使用を控えるほか、プリズム眼鏡をかq蹴ることもある。名入らなければ、手術で眼球の向きを修正する。(朝日新聞 2019-06-15(朝刊)
〈参考文献〉
(一)『育児の生理学』(現代社)瀬江千史著
(二)『新ママの眼科学』(日本眼衛生協会)
(三)『眼鏡学教本』(日本眼鏡技術振興会)
(四)『日本弱視斜視学会
(五)『朝日新聞(2019-6-15朝刊)
運転免許適性試験と視力合格基準(埼玉県警ホ-ムペ-ジより) (更新日:2017-2-28)
運転免許の種類 |
視 力 の 基 準 |
・原付免許 ・小型特殊免許 |
・両眼で0.5以上 ・一眼が見えない方は、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.5以上 |
・準中型(5t )限定免許 ・中型(8t) 限定免許 ・普通免許 ・二輪免許 ・大型特殊免許 |
・両眼で0.7以上、かつ、一眼がそれぞれ0.3以上 ・一眼が見えない方は、他眼の視野が左右150度以上で、 視力が 0.7以上 |
・第一種大型中 型免許 ・準中型免許 ・けん引免許 ・第二種免許 |
・両眼で0.8以上、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上 さらに、深視力として、三棹(サンカン)法の奥行知覚検査器により、3回検査した平均誤差が2センチ以下
|
色彩識別能力 |
赤色、青色及び黄色の色を識別できる |
聴力
10メートルの距離で、90デシベルの警音器の音(補聴器使用可)が聞こえること。
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あなたのシニア・アイは始まっている!
人は、手元にピントが合いにくいと感じたとき、はじめて老眼を意識します。
眼は「近くを見る」ときに水晶体の形を変えますが、このピントを合わせる能力(調節力)が年齢とともに低下することが、シニア・アイ(老眼)という現象です。
老眼は、他の老化現象とは少し異なり、左の図のように、誰でも子供の頃から進行しているのです。
(ニコン~ シニア・アイ読本)
メガネでのサポ-トが最も有効!
シニア・アイは全ての人に起きる生理現象ですので、程度の差はあれ、遠視・正視・近視全ての方がシニア・アイになります。
シニア・アイは進行を続けて、元には戻りません。
メガネなしでいくら頑張っても進行を止めることは出来ず、眼が疲れるだけです。
シニア・アイの矯正には、メガネのサポ-トが最も有効です。
進行に合わせた早目のかけ替えを推奨します。
(ニコン~ シニア・アイ読本)
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